東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

東京にすんでるたくさんの人間。
あたりまえのことだけど、
どんなひとにも「親」がいる。
「親」といっても、
いろいろ複雑な事情がある人もいるとは思うけど、
独りで育ってきた人間はどこにもいない。
途中の幼少時代はちょっと退屈しちゃうけど、
その長い年月を読んでこそ「オカン」が大好きになる。
あたしもいつかこんな母親になりたい。


終盤は、最後の最後まで涙がとまらない。
いつかかならずやってくる「死」
親のほうが先にむかえるのはごく普通のことで・・・
子供は小さいときからそれを無意識のうちにどこかで、
恐れてその動じない事実におしつぶされそうになっている。
だけど人間って哀れなもので、
大切なものがなくならないとそのことに気づけない。


この本を読んで、ふと思い返すいい機会になった。
独り暮らしになって親の存在が遠くなってから、
自分のことで精一杯だったけど。
実家に帰りたくなった。