No Border 「日本画」から/「日本画」へ@東京都現代美術館

念願かなっていってきました。
東京都現代美術館HP内>
http://www.mot-art-museum.jp/kikaku/2/


若手日本画画家の2000年以降の作品中心。
現代美術としての日本画が垣間見れました。
参加アーティストは
篠塚聖哉
天明屋尚
永沢明
町田久美
松井冬子
三瀬夏之介
吉田有紀


松井冬子さん目当てで行ってきたんだけど、
他の作品もいっぱいみれてすごい刺激を受けて帰ってきました。




せっかくだし、
それぞれのアーティストごとにすこし個人的感想を。
<篠塚聖哉>
この方は火山とか自然がテーマの絵が多かった。
日本画というよりかは油絵のような第一印象。
題名のつけかたが特徴的。
絵から想像される題名とは全く違う題名がついている。
これこそ篠塚さんの世界なのかもいれない。
あたし個人的には絵はあんまり好きではないタイプでした。


天明屋尚
このひとはすごすぎた。
これこそ現代アート×日本画がわかりやすい。
トレーシングペーパーに鉛筆の作品は細かすぎ!
その作品をつくりあげる集中力と精神力にあっぱれ。
現代を皮肉った作品も非常におもしろい。
今日一日ですっかり天明屋さんの世界に引き込まれた。


<永沢明>
トラ。
土。
でかい。
以上。w
意味わからないかもしれないけど、この3つの言葉ですべてをあらわせる。
そんな感じの作品。


<町田久美>
とっても繊細な線をかく。
そして作風がどことなく簡潔でそしてぞっとする怖さを持つ。
日常を非日常として描いているのだろうか?
瞳の表現が独特で、この世の人間の目にない瞳をしている。


松井冬子
テレビでみていたのとはやはり違った迫力。
いっぽんいっぽんの細い線に魂がこもっているようにおもう。
女の視点からすると、
やはり『浄相の持続』っていう作品がとっても印象的。
女であることを自慢するかのように。
これはぜったい一度は見てほしい!!!!!
実物を見てもっともっとこの人の世界に浸ってみたいと思った。
不思議な威圧感と恐怖感そして隔世したオーラをもつ作品。
もっともっといっぱい見たい。


<三瀬夏之介>
UFOらしきものがかくされていた絵には正直おどろいた。
屏風の裏の英語は実はすべてローマ字表記の日本語。
読んでみるとおもしろい。
日本画はUFOだ!」w


<吉田有紀>
日本画というより現代画に近い印象。
宇宙っぽい感じの作品。
光の取り込み方がとってもきれい。
球の書き方とか勉強になりました。




今回わざわざ東京都現代美術館まで行って来て本当に良かったと思う!
やっぱり作品集といったたぐいの本とかテレビとかで
たっくさぁ〜んの作品をみるのも悪くはないのだろうけど、
やはり「本物」をこの目でじっくりみるのがいちばん。
細い線いっぽんいっぽんが見える位置まで近づいて
アーティストの息づかいを聞くのも、
その作品を汲み取るにはとっても大切なステップ。
春休み、残りすくないけど美術館いっぱい行きたい。




この展示は企画モノなので、残念ながら3月26日(日)まで。
少しでも興味もったら見にいって後悔することないと思う。
おススメですょ。