UIA2011東京大会

http://www.uia2011tokyo.com/


2011年に東京で開催されるUIA(世界各国から約1万人が参加するという3年に1度の建築の祭典)
のキックオフレセプションに石原都知事が参加したんだとか。
以下石原都知事の辛口発言↓


「江戸の景観は素晴らしいものだが、
それに比べて今日の東京の姿っていうのはこれはゲロですね。
まあね、こんなに醜い街になっちゃうのはほんとうに情けない話でね」


「みなさんが新しいものを作られるときにね、
街との調和ってものを考えてもらわんと本当にどうにもならない」



…その通りだと思うけど、
建築家を奮起させても意味ないとおもうんだよね、個人的には。
…いま現在の状態の街に調和するものを考えて建築つくってるんじゃぁ、
醜い街は改善しないでしょ。
それより“街”をもっと歴史的・人間科学的に考える必要性があるとおもう。
“有名な建築家がつくった建築がある”ということで人を集める
(たとえば表参道ヒルズとか国立新美術館とか)っていう今の流れは
街よりひとつひとつの建築に意識がつよすぎるってことなんだよね、きっと。
でも例えいきなりどこからか有名なシティープランナーを連れてきて、
街まるごとちょーかっこよくデザインしたとしても、
できあがった街はそれ自体に歴史がないから
なんかどこか安っぽいしウソくさい。
(日本だと場合によっては“西洋の〇〇地方の街並みを再現してみましたー”
なんてばかげてるコンセプトの住宅地もあるくらいじゃん。)


たしかに今の東京の姿っていうのは醜いと思う。
残念ながら、それが東京の街並み以外の何物でもない。
けど、歴史はいっぱいつまってるから、街の雰囲気の重みは少なからずあると思う。
街の外見をいくらキレイにかっこよくしたって、
今の姿があってこその景観じゃないとそれは本当の意味での“街並み”ではない。


今に日本に必要なのは、もっともっと時間的・空間的スケールを大きく考えて
街全体を設計できる人間なんだろうなーと思った。
あと、日本人がまだ誰しもがどこかに持ってる“外国文化への憧れ”みたいのを
きっぱり捨てないと意識はかわらんよね。




まぁ、言うだけなら簡単だけどね。