あたしが信じてきたもの

それは大切なもの
「あたし」という人間の設計図の一部
これからの未来を記す地図
命として大切なもの


それはただあたしの前にあるもの
見上げるとか存在を知るとか
あらゆる動作の対象ではなく
ただそこにあるもの


それを失って手元に残るのは
かたっぱしから崩れゆくバランスと
どうにもほどけない糸
今あたしはなにをすればいいんだろう


今あたしはなにをしたいんだろう


あたしの存在を感じたいだけなのに
あたしを見ていてほしいだけなのに


まわりの世界が絡みつく
もがけばもがくほど
あたしはひとり
いつまでもキレイな過去に
どれほど踊らされたことか
どれほど裏切られたことか


あたしを見ていてほしい
それだけなのに


あたしは今なにをしたいんだろう


この先なにを信じよう